「あ、銀時。」



コンビニの帰り道、両手にいっぱいの食材を抱えたと会った。












epilogue or prologue










「久しぶりだな。つーか何?その大量の食材。」


「これ?お仕事。」


「仕事?」


「うん。実はね…」



の言葉を遮るように派手な音を立てて二人の目の前で止まる警察車両。
運転席から顔を覗かせたのは沖田総悟。



さん。帰りですかぃ?送っていきまさぁ。」



は一瞬、嬉しそうな顔をするが、後ろから迫ってくる土埃を目にすると、首を横に振った。


「やめときます。お夕飯に間に合う気がしませんから。」


土埃に気付いた沖田はチッと舌打ちをする。




「しつこいやつでさァ。さんも旦那も気をつけなせェ。じゃっ!」



再び派手な音を立てて走り去っていく車。




「え…おま、まさか…」

「っーーーっっ!!」


今度は銀時の言葉を遮るように響いた怒鳴り声。

その声の主、土埃の正体は鬼のような形相をして人とは思えない速さで走ってくる土方十四朗。



彼が二人の前で止まった時、沖田の乗った車はもう跡形もなくなっていた。


「まぁ、お疲れ様です。副長。」

「総悟の野郎どこ行った!!?」


が指さすのは沖田が走り去った方とは異なる方向。

「総悟ーーーーっ!」と叫びながら走りだす土方を笑いを堪えながら見送る


「お気をつけてー。」


手を振るを茫然と見つめる銀時。



「おい、仕事…って…」

「真選組の賄さん。」



銀時は声にならない悲鳴を上げた。






職を探していたが、近藤にいい仕事を紹介するように頼んだところ、この仕事の話が来たという。





「住む場所も困らないし。」

「何っ!?屯所で暮らしてんの!?」


「うん。」


「そ…っ!!銀さんは許しませんよ!?だったらうちで働けば…!!」

「どーせ給料くれないでしょ?」

「うっ…」


図星を当てられ、口ごもる銀時に吹き出してしまった。




「あ、もう行かなきゃ。機会みて、万屋にも遊びに行くわ。」




颯爽と歩きだす彼女にとっさに伸ばした右手は届かない。



しかし、彼女は振り返った。










「じゃ、またね。銀時。」












彼女の笑顔を見たのは、一体何時ぶりだろうか。






君が近くに居る、この素晴らしき世界。






































最上級のありがとうを、アナタに。